みんなアホだね

Stereo Tokyoファンのブログ

EDM-16 ELE TOKYOリリースパーティー前編

f:id:syakste:20160608210713j:plain

5月29日、「dancing again」リリースパーティーファイナルELE TOKYO。最高を更新したこの日のパーティーを、2つの映像と、いくつかの動画・画像で振り返りたい。

1、stereo tokyo公式(以下、東京版)

www.youtube.com

2、投稿者metaboyism(以下、meta版)

www.youtube.com

開演時間より少々遅れて、いつものオープニングテーマが鳴り響き、三浦菜々子がDJブースに現われた。その隣りにはstereo fukuokaDJ福原麗がいる。彼を傍らに立たせたのは、初めての大舞台で緊張しているであろう彼の心を、少しでも和らげてあげるためだったのかもしれない。帰ってきたJAPANの正DJ三浦菜々子が1曲目に選んだのは、キラーチューンanthemだった。

岸森ちはなをはじめとするMC陣が煽りに煽り、パリピたちが全身全霊で咆哮する。昂奮の坩堝と化したELE TOKYOに、次に投下されたのはelectron !!立て続けにキラーチューンを送り込むStereo Japanに、今日、最高が更新されるという期待が否が応にも高まる。かくして岸森ちはなの魂の絶叫がこだました後、ステージを託されたのは妹分(include弟一人)、Stereo Fukuokaだった。

Stereo Fukuoka

3.buddhist bounce 

4.inspire

5.tomorrow

6.healing you

7.run 

学校行事(体育祭)出席のため不参加となった殿川遥加を除く5人の福岡勢は、計5曲を歌い上げた。「未来」「希望」といった言葉がよく似合うこのグループは、この日も若さに溢れたステージを見せてくれた。特に、この日fukuokaとしては初披露となったinspireで2人一組になって展開されるダンス対決は、Stereo Tokyoに憧れて活動を開始したステ福の、この5ヶ月間の躍動を感じさせるものだった。

動画5分11秒からinspire。藤松・mei組と青井・下野組のダンス対決。

www.youtube.com

 パーティー時に12歳だった少年DJは、曲と曲の繋ぎにおいて何度かミスがあった。失敗は若さの特権である。極上のparty creatorを目指す彼の、今後の成長を楽しみにしたい。それにしてもhealing you!!この曲の持つ爽快感は、何物にも代えがたい。 

 最後の5曲目のrunで激しいヘドバンを繰り返したステ福は十分に会場を盛り上げ、ステージを後にした。開演から約30分。再びStereo Tokyoが姿を現し、partyは第2章を迎えた。

 

8.endless dokidoki mode

9.awake

10.search on G

この3曲が続いた時、「もしかしたら今日の残りの選曲は、曲が世に出た順番になるのではないか…」と感じた者は、一人ではないかもしれない。結果的にその予測は野暮なものであり、DJ三浦は全体の構成を考えて、ここでひと時のチルアウトをもたらしたのであった。この3曲は、Stereo Tokyoのkawaii側面を遺憾なく伝えてくれる。DJは一つ一つの曲を慈しむように愛おしむように、丁寧に繋いでいった。

9曲目awakeの終盤、岸森ちはな・西園寺未彩の2人をステージに残し、椎名彩花・河村ゆりなの2名が移動を開始した。

meta版、36:43

f:id:syakste:20160608230452j:plain

河村ゆりなはフロアに、椎名彩花はVIPルームである2階(正確には1階)に戦場を移した。全ての空間をダンスフロアに変えてしまう、Stereo Tokyoの真骨頂がここから始まる。(※なお、東京版もmeta版も、以降の映像は中央フロアをメインに録画されている。)

 

10曲目、search on Gが始まると、思わず「ナイスDJ!」と誰かが叫んだ。ドロップ前の決めポーズは、最高にキモく、幸福感に溢れて美しかった。

meta版37:38 

f:id:syakste:20160608232004j:plain

meta版38:55

f:id:syakste:20160608232838j:plain

なお、VIP2階にいた椎名彩花は、2番が始まると隣りのパリピにマイクを向けたのであるが、歌詞うろ覚えで全然歌えてねぇ!という微笑ましいハプニングが起こったのはご愛嬌だった。騒ぐものがいたっていい、歌うものがいたっていい、踊るものがいたっていい。楽しみ方は人それぞれなのだ。

 

11.trap in the life

この曲が始まると、椎名・河村の2名は踊る場所を入れ替わった。椎名→フロア、河村→VIPである。以後、フロアを席巻した椎名彩花は、この浮遊感溢れるナンバーを、複数の連なった丸テーブルの上で、まさに泳ぐように踊った。meta版はその様子をしっかりと捉えていた。(meta版41:20~)

f:id:syakste:20160608235354j:plain

なお、同じ頃、2階に上がった河村ゆりなは涙を流していた。上から見たらめっちゃ人がいて、ここまでがんばってきてよかったなみたいな。感動で、めっちゃ泣いたんですよ。今までで1番集まったよね。初めましての人がいっぱいいて。」と、直後のインタビューで彼女は吉田豪に語っている。思えば去年の5月、Electronのリリースイベントで彼女は同朋、八木来未とともに、閑散としたステージを上から見下ろした切ない体験をしていたのであった。

www.youtube.com

あれから1年。上から見下ろすフロアの熱狂は、ついに得られた最高の情景だったのかもしれない。

 

後編に続く。

EDM-17 ELE TOKYOリリースパーティー後編

Stereo Japan 「dancing again」リリースパーティー後編。前編はコチラ

meta版

www.youtube.com

12.Beijing Noodle No.9  →  13.party goes on

Beijingが始まると、ステージに残っていた岸森・西園寺の2名も移動を開始した。岸森ちはなは2階VIPへと上がり、以降ラストのdancing againが始まるまで、VIPから会場を盛り上げることとなる。

岸森と入れ代わるように河村ゆりなはフロアに戻り、一時的に中央フロアに西園寺・河村・椎名の3名が揃い踏み、、と思ったら、漂泊のジプシー、アヤカ・シーナはスーッと場所を移動した。(これは彼女が群れるのが嫌いだから、というわけでなく、フロア全体のバランスを考えてのことである。)

中央フロア。河村ゆりなと、発光する西園寺未彩。meta版44:20

f:id:syakste:20160609012636j:plain

椎名彩花はその頃、フロアの分離帯を涼しげに歩きながら踊っていた。

f:id:syakste:20160609014402j:plain

meta版45:08 画面後方、椎名分離帯で踊るアヤカ・シーナ

f:id:syakste:20160609014757j:plain

アヤカ・シーナ、悠然たる移動

f:id:syakste:20160609015619p:plain

f:id:syakste:20160609015858j:plain

かくて、椎名彩花は妖かしの舞踏で観衆を幻想の世界へといざなうのだった。

北京の幻惑が終わりに差し掛かる頃、ひとりステージに残されたDJ三浦菜々子は今日イチの妙技を炸裂させた。beijingのアウトロと入れ替わるように少しずつvolumeが大きくなっていくこのイントロは…party goes on!!フロア全体が震えた、余りに甘美な繋ぎ。やはりJapanの正DJは三浦菜々子だった。ダダダダーダッ!!

f:id:syakste:20160609011654j:plain

画像提供:インチョキ堂さん。THX!!

なお、meta版は、中央フロアでの「ダダダダーダッ、ダーダダー」と、河村ゆりな渾身の「せーのっ」の瞬間を記録している。ぜひとも参観されたし。

 

14.turn it up

turn it upが始まると、西園寺と河村の2名はステージに戻った。各メンバーの自己紹介が盛り込まれた、ラップ調の本曲。各人がノリノリで歌い上げている。

ディージェーイ!!

ちはなも楽しっ!

ステージ踊り場で舞うその姿に合わせて、スクリーンの閃光が放射された瞬間は、西園寺のこの日一番の魅せ場であった。

f:id:syakste:20160609025238j:plain

 

15.next

 引き続きフロア中央にはELE TOKYOの女王椎名彩花が君臨し、meta版も東京版も彼女を追っている。

なお、VIPにいる岸森の側から、フロアを見渡した貴重な映像がこちらである。

www.youtube.com

幸福感で昂揚しているフロアの様子が伝わってくる。なお、河村と同様、岸森もまた、VIPにて涙を流していた。2階からの景色は、それだけ格別なのだろう。

映像はことのほか少ないが、VIPルームで岸森も完全燃焼したのだった。

 

16.party people

nextからの繋ぎで、三浦菜々子はナイスDJっぷりを改めて魅せつけた。「ahoだね~♪」の大合唱とともに、会場のボルテージは更に更に上がっていく。party peopleのドロップにおいて、椎名はパリピにぶつかるくらいの勢いで激しく動き回っている。というか、ぶつかっている。現代に舞い降りたイサドラ・ダンカンの、暴力的舞踏はmeta版58分より剋目して観よ。

暴れまくったアヤカ・シーナはアウトロが流れ出すと、超然と雑踏に姿を消した。

拙者は流浪人、また、流れるでござる。

 

17.another dancing

ちょうど一ヶ月前に披露されたばかりの新キラーチューンが流れると、ステージからフロアに西園寺・河村が再び降り立った。「ダーンシーン!!」もはや踊るという本能に抗うことのできない中毒的なドロップが爆音で流れていく。

腕を上げない者などいない。

f:id:syakste:20160609033538j:plain

 

18.sidechain love (stereoman remix )

殺人的に躍らせておいて、三浦DJは心憎いまでのチルアウトをフロアに処方した。しかもstereoman remix。これもまたanother dancingと同じく一ヶ月前の渋谷wombで披露され、remixでは一番人気である。まるで涼やかな風が流れるように、昂揚した心身が音楽に癒されていく。VIPに岸森、フロア中央に西園寺、後方に椎名、バーカウンターに河村。そして、ふとステージを見やると、踊り場に現われたのはStereo Fukuoka。最高のパーティーの、フィナーレがすぐそこまで来たのだ。

 

19.dancing again

グランドフィナーレ。幸せなパーティーの、美しい幕切れ。イントロが始まると同時に福岡の5人は仲良く肩を組み、この曲の持つ幸福感を余すことなく伝えてくる。西園寺が、そして岸森が晴れやかな顔でステージに戻っていく。椎名と河村は一番をフロアで楽しげに踊った後に、間奏までに戻ってきた。ステージに勢揃いした、2人のDJと、8人のMCたち。それから程なくして、この日フロア後方で取材していた吉田豪氏を、ファンのリーダー的存在である青年が最前線に案内していく。突如、群衆は吉田氏をリフトしようとし、それに吉田氏が全力で抵抗する一幕を、tokyo・meta版の両方が映像に収めている。リフトを諦め、肩を組んでのラインダンスを申し出る群衆と、それに応じる吉田氏。

f:id:syakste:20160609041505j:plain

フロア後方でパソコンにタイプしていた吉田氏であったが、ototoyインタビューを見る限り、彼は彼なりにその場を楽しんでいたのであろう。リフトしたい気持ちも、リフトされたくない気持ちも、今日は引き分け。楽しみ方は、人それぞれなのだ。

 

卒業のお知らせ

バズーカ型クラッカーがフロアに発射され、全19曲にわたったリリースパーティーは終わった。dancing againのインストが流れるなか、熱狂覚めやらぬフロアはまだ肩を組んでラインダンスを踊っている。そんな中、ステージ踊り場に水江プロデューサーが姿を現した。

f:id:syakste:20160609042600j:plain

プロデューサー水江は、dancing againの累計セールスが4880枚であることを報告し、「Stereo Japanは解散しません」と宣言。沸き立つフロア。しかし、「2つの卒業のお知らせ」があると切り出す水江P。ザワつくフロア。

二つの卒業発表、一つは、一年間Stereo Tokyoのマネージャーを務めた平川氏の退任だった。そしてもう一つは既報の通り、「CD販売をやめる」ということであった。今、改めて、宣言の全文を掲載する。

やめます。今回こうやってやってきまして、4880枚ということで、Stereo Japanは、CDを出すのをやめます。

 

インストアもたくさん出禁になったり、Stereoの時だけ、聞いたことない禁止事項が追加されていたり、もう、これ以上ですね、肩身の狭い思いをしたくないなと思いますので、CDを出すのをやめて、配信に移行します。

 

あともう、くだらないインストアイベントをやめます。そして、くだらないアイドルイベントに出るのをやめます。なのでちょっと(この宣言が)届くかどうかわからないですけど、メールボックスとかくだらない地下イベントに誘うメールを送ってくるとか、もうやめてください。

 

ギャラが高いアイドルイベントだけ出ますので、Stereoが出てるアイドルイベントを見た時には、ギャラをたくさん払ってるんだなと思って見てください。以上、二つの卒業発表のお知らせでした。

 発表に、歓声が上がるフロア。しかし、この発表の革新性について、あれこれ思いを巡らすのは、この日に限っては無粋だろう。Partyは最高に楽しい。そして、Stereo Tokyoは解散しない。それで今日は十分なのだ。水江Pがステージから去ったあと、改めてdancing againの音楽に合わせて、パリピたちは幸せに踊りだした。そして、いつからかpartyを締めくくる合言葉となった、河村ゆりなの名ツイートが詠唱された。

 

 

私たちに 終わりはないのだから*°*°これからも とにかくとにかく 永遠にpartyを続けていこう 私たちに 終わりはないのだから*°*°これからも とにかくとにかく 永遠にpartyを続けていこう

 

かくて最高を更新したリリースパーティーは大団円を迎え、程なくして、安定と信頼の早業で、当日の熱狂を収録したdancing againのMVも公開された。まだまだこれからだ。とにかくpartyを続けよう。

www.youtube.com