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みんなアホだね

Stereo Tokyoファンのブログ

EDM-6 Buddhist bounceと踊り念仏

Stereo Tokyoの誇るクールジャパン。楽曲紹介第4弾はBuddhist bounceです。日本的EDMのあり方を世に問うたアルバム「壱弐参-IBIZA-」のメイン曲であるBuddhist bounce。東洋的音階と、いろは歌を交えたオカルト仏教チックな歌詞を、合掌したメンバーが歌う様子は、なかなかにオリエンタルです。

さて、この曲は(DJ以外の)メンバー4人が合掌したまま円になって回る動作から始まるのですが。発売後すぐに自由なパーティーピーポーさんたちの悪ふざけが始まりました。

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oh..メンバーの円の中にパリピさんが入ってしまいました。メンバーの皆さんの困惑の表情が凄くキュートなので、映像でご確認ください。

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そして、このインストアイベントの一週間後の野外でのイベントでは、さらに珍妙な現象に発展。メンバーの作るサークルを囲んで、パリピの皆さんが大きなサークルを形成。合掌しながら旋回する日曜の昼下がりの遊び。これぞクールジャパンです。

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映像は19分14秒から。

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ところで、この高度な悪ふざけについて、既にパリピの先輩が「踊り念仏」という重要な指摘をしていますので、大学院で中世仏教史を専攻していた者として、ちょっと話をさせていただきます。

中学高校の日本史で必ず載ってる一遍上人ですが、日本芸能史においてはとても重要な人物です。当時、儀式でゆったりと唱えられていた念仏を、金属系の鳴り物入れて、踊りながら念仏するコンサートに変えてしまったんだから、相当ヤバイです。BPMも一気に二倍(当社比)。しかも、コール&レスポンス付き。昔から儀式においてコール&レスポンスは行われていましたが、一遍のようにBPM128でそれをやったアホはいません。

 

『一遍聖絵』第四巻第五。一遍と、鳴り物を持った弟子の周りを、パリピが踊ってます。

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『一遍聖絵』第七巻第三。足踏みの音響効果を考慮して、live用に舞台が作られました。もちろん鳴り物つき。ギャラリーも相当増えてます。絶対うるさそう。

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一遍の目的は、モンゴル襲来や世情不安、天災・飢饉が相次いだ時代に、踊り念仏による宗教的陶酔で民衆の不安を和らげたいという願いがあったと言われています。とは言っても基本的にアホなので、数百人で踊り念仏をやって床が抜けたとかいうマッドな事件も『一遍聖絵』は伝えています。

 

というわけで、Stereo Tokyoのパーティーは、現代の踊り念仏に認定。一遍さんの時代も今も、世情の不安は変わりません。アイドルと跳躍することで、世の憂きを晴らしましょう。ただ、跳び過ぎは注意です。Buddhist bounceはまだいいですが、Electronあたりのジャンプを繰り返すと、床が抜ける恐れがあります。2階以上でのパーティーは、自制心を忘れずに。